“こつがい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
乞丐66.7%
骨骸33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
寒生のわたくしがその境界をうかがい知ることを得ぬのは、乞丐こつがいが帝王の襟度きんど忖度そんたくすることを得ぬと同じである。ここにおいてや僭越のそしりが生ずる。
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
読者をぞっとさせる底の珍譚山のごとく、上は王侯より下乞丐こつがいに至るまで聞いて悦腹せざるなく、ロンドンに九年た中、近年大臣など名乗って鹿爪らしく構え居る奴原やつばらに招かれ説教してやり
(『淮南子えなんじ』に曰く、「精神は天の有なり。しかして骨骸こつがいは地の有なり。精神はその門に入り、しかして骨骸はその根にかえる。われ、なおいずくにか存せん」と)
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
精神は天のぶん骨骸こつがいは地の分。天に属するものは、清にして散じ、地に属するものは、濁にしてあつまる。精神かたちを離るれば、おのおのその真に帰す。ゆえにこれを鬼という。
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)