“誚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そしり35.3%
そし29.4%
17.6%
せめ11.8%
しょう5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
寒生のわたくしがその境界をうかがい知ることを得ぬのは、乞丐こつがいが帝王の襟度きんど忖度そんたくすることを得ぬと同じである。ここにおいてや僭越のそしりが生ずる。
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
貴方は今日こんにち無用の財をたくはへる為に、人の怨を受けたり、世にそしられたり、さうして現在の親子がかたきのやうになつて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
怒って王家へいって汚い詞で王をめた。王も威張って負けていなかった。かえってさんざんに母の悪口をいった。そのうえ
珊瑚 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
伝奇の精髄を論じてアリストテレスの罪過論を唯一の規則とするは既に偏聴のせめを免れず、いはんやこれを小説に応用せんとするをや
罪過論 (新字旧仮名) / 石橋忍月(著)
門末の私が先生についてあえて論讚にわたる言をなすのは、おのずから僭越せんえつしょうを免れず、不遜の罪を免れぬであろう。
呉秀三先生 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)