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誚
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そし
ふりがな文庫
“
誚
(
そし
)” の例文
貴方は
今日
(
こんにち
)
無用の財を
貯
(
たくは
)
へる為に、人の怨を受けたり、世に
誚
(
そし
)
られたり、さうして現在の親子が
讐
(
かたき
)
のやうになつて
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
その後諸王馬を殖やす事盛んで予言者輩これを
誚
(
そし
)
った事あり、今日もパレスチナのサラブレッド馬種の持ち主は、皆これをソロモン王の馬の嫡流と誇り示す
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
さるに數奇失意の人は造化を怨み、自然を憤りて、此世を
穢土
(
ゑど
)
と
罵
(
のゝし
)
り、苦界と
誚
(
そし
)
るなり。さて亦得意の人はこれに反して造化を情深き慈母のやうにおもひて、此世を樂園とおもへり。
柵草紙の山房論文
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
太祖
濂
(
れん
)
を
廷
(
てい
)
に
誉
(
ほ
)
めて曰く、宋景濂
朕
(
ちん
)
に
事
(
つか
)
うること十九年、
未
(
いま
)
だ
嘗
(
かつ
)
て一
言
(
げん
)
の
偽
(
いつわり
)
あらず、
一人
(
いちにん
)
の
短
(
たん
)
を
誚
(
そし
)
らず、始終
二
(
に
)
無し、たゞに君子のみならず、
抑
(
そもそも
)
賢と
謂
(
い
)
う可しと。太祖の濂を
視
(
み
)
ること
是
(
かく
)
の如し。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
ベロアル・ド・ヴェルビュの『上達方』に婦人は寺で天女、宅で悪魔、
牀
(
とこ
)
で猴と
誚
(
そし
)
り、仏経には釈尊が弟の難陀その妻と好愛甚だしきを
醒
(
さ
)
まさんとて彼女の
瞎
(
めっかち
)
雌猿に劣れるを示したと出づ。
十二支考:07 猴に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
誚
漢検1級
部首:⾔
14画