“穢土”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えど52.6%
ゑど47.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
死者は知ることあるか、われ得てこれを知らず。死者は知ることなきか、われ得てこれを知らず。塊然の形、化して穢土えどとなる。
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
われらも穢土えどの衆苦を去って、常寂光じょうじゃっこうの中にじゅうそうには伊勢物語をそのままの恋をするよりほかはあるまい。何と御身おみもそうは思われぬか。
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
就いては今日より心を改め、天主のおん教へを守らせ候へ。もし又さもなく候はば、みなみな生害のともを仕り、われらと共に穢土ゑどを去り候へ。
糸女覚え書 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
彼は天災地變にさいなまれる人生の焦熱地獄に堪へられなくなつて、この假現の濁世ぢよくせ穢土ゑどからのがれようとしたのです。そして解脱げだつしようとしたのです。
猫又先生 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)