“爪端”の読み方と例文
読み方割合
つまさき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
結び目を解く錐(きり)のような爪端(つまさき)のそったものであった。桑は心でひどく悦(よろこ)んだ。翌晩になって蓮香もこないので、桑はかの履を出して女のことを思いながら弄(いじ)った。すると李は飄然と来た。
蓮香 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
まず最初に容貌(かおだち)を視て、次に衣服(なり)を視て、帯を視て爪端(つまさき)を視て、行過ぎてからズーと後姿(うしろつき)を一瞥(べつ)して、また帯を視て髪を視て、その跡でチョイとお勢を横目で視て、そして澄ましてしまう。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
呀(あ)ツと思はず聲を出した時、かの聲無き葬列は礑(はた)と進行を止めて居た、そして棺を擔いだ二人の前の方の男は左の足を中有(ちう)に浮して居た。其爪端(つまさき)の處に、彼の穢い女乞食が摚(どう)と許り倒れて居た。
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)