“爪弾”のいろいろな読み方と例文
旧字:爪彈
読み方(ふりがな)割合
つまはじ39.7%
つまび20.6%
つまびき15.9%
つめびき11.1%
つめび7.9%
つまはじき4.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“爪弾”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸6.5%
文学 > 日本文学 > 小説 物語1.3%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
これ位の情操と誇りを持たずして、どうして人に爪弾つまはじきされる男芸者という職におのれの良心に許されて身が勤まろうか。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
定めて心変りよと爪弾つまはじきせらるるならんと口惜くちおしさ悲しさに胸は張りくる思いにて、もおちおち眠られず。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
と、そう答えて、一人の芸者から、三味線を借りると、かすめた調子で、爪弾つまびきで、低く粋な加賀節を歌いだした。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
奥の方では叔母の爪弾つまびきの音などが聞えて、静かな茶の間のランプの蔭に、母親が誰かの不断着を縫っていた。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
なるほど娑婆に居る時に爪弾つまびき三下さんさがりか何かで心意気の一つも聞かした事もある 聞かされた事もある。
(新字新仮名) / 正岡子規(著)
灯影を縫ってどこかの二階からか、やるせなさそうな爪弾つまびきの小唄が、一散走りのその駕籠を追いかけてなまめかしく伝わりました。
お妻が……言った通り、気軽に唄いもし、踊りもしたのに、一夜あるよ、近所から時借りの、三味線の、爪弾つめびきで……
開扉一妖帖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
裏手の灰小屋へ身を潜め、耳を引立ひったて宅の様子を聞いて居りますると、お瀧が爪弾つめびきで何か弾いて居ります。
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
と、云って、押入を開けて、小さい行李から、袖の無い半襦袢を出して来た。五六人のそうした浪人のいる二階では、富士春が、爪弾つめびきで
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
元気なのは、れ三味線を借りて来て爪弾つめびきをしているし、皮膚の青白いのは、もう夜のものかずいで、壁に向って寝こんでいる。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「だが、重右衛門ナア、貴様も此村で生れた人間ぢや無えか、それだアに、此様こんな皆々みんな爪弾つまはじきされて……悪い事べい為て居て、それで寝覚ねざめが好いだか」
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
すべて滝太郎の立居挙動ふるまいに心を留めて、人が爪弾つまはじきをするのを、独り遮ってめちぎっていたが、滝ちゃん滝ちゃんといって可愛がること一通ひととおりでなかった処。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)