“つまび”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
42.3%
爪弾28.8%
23.1%
爪彈3.8%
1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今日の我国民が思想上に於ける地位をつまびらかにせんとせば、少なくとも右の三勢力に訴へ、而して後明らかに、其関係を察せざる可からず。
国民と思想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
爪弾つまびきではありますが、手にとるように聞えてくるのは、ここもと、園八節の道行みちゆき桂川かつらがわ恋のしがらみか何かであります。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼は松本が須永に対してどんな考でどういう所置を取ったかをくわしく聞いた。そうして松本のそういう所置を取らなければならなくなった事情もつまびらかにした。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
これだけ藝達者が揃ふと、小唄や爪彈つまびきや、ほろ醉ひや膝枕ひざまくらの情緒を樂しむ、しんねこ趣味の船はむしろ邪魔つ氣で、白髯まで伸して、川幅一パイに騷ぐのもまた一つの馬鹿々々しい境地だつたのです。
そのいんうちに記して曰く、つまびらかに其の進修の功をうに、日々にことなるありて、月々に同じからず、わずかに四春秋を越ゆるのみにして而して英発光著えいはつこうちょかくの如し、のち四春秋ならしめば
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)