“つまびき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
爪弾90.9%
爪彈9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しいんとしたなかに、どこからか、爪弾つまびきの音が伝わってきて、夜更けを告げる。中庭で、笹の葉がさらさらと鳴る……。でも吉乃は、明るかった。
操守 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
なるほど娑婆に居る時に爪弾つまびき三下さんさがりか何かで心意気の一つも聞かした事もある 聞かされた事もある。忘れもしないが自分の誕生日の夜だった。
(新字新仮名) / 正岡子規(著)
(だが、之は、先刻から私の聞いて來た音とは違ふ。私の道々聞いて來たのは、劇場のそれの樣な本式の賑かなのではなく、餘り慣れない手が獨りでポツン/\と爪彈つまびきしてゐたやうな音だつた)