“爪皮”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つまかわ75.0%
つまかは25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お京の爪皮つまかわが雪をんで出た。まっすぐに清水きよみず下の道へは出ないで、横に池について、褄はするするとさばくが、足許の辿々たどたどしさ。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あらい八丈はちじょうの羽織を長く着て、素足すあし爪皮つまかわのなかへさし込んで立った姿を、下宿の二階窓から書生が顔を二つ出して評している。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
んで、ト引返ひきかへした、鳥打とりうちかぶつたをとこは、高足駄たかあしだで、ステツキいためうあつらへ。みちかわいたのに、爪皮つまかはどろでもれる、あめあがりの朝早あさはや泥濘ぬかるみなかたらしい。
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
しかは、午前ごぜんうち爪皮つまかは高足駄たかげた外套ぐわいたうしづくしたゝ蛇目傘ぢやのめがさくも濡々ぬれ/\としたありさまで、(まだ四十にはがあるのに、わかくしてした)香川かがは或素封家あるそはうか婿むこであつた
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)