“八丈”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はちじょう72.7%
はちぢやう27.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
達弁にまくし立てるお染の蔭から、高貴な感じのするほど美しいお雛が、八丈(はちじょう)の袂(たもと)を爪繰(つまぐ)るように、おどおどした顔で平次を見守ります。
あらい八丈(はちじょう)の羽織を長く着て、素足(すあし)を爪皮(つまかわ)のなかへさし込んで立った姿を、下宿の二階窓から書生が顔を二つ出して評している。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
三枚襲(さんまいがさね)の時は衣地(きぬぢ)何(なに)にても三枚皆整ふべきを用ふ。たゞの下着は、八丈(はちぢやう)、糸織(いとおり)、更紗縮緬(さらさちりめん)お召等、人々の好みに因る、裏は本緋(ほんひ)、新緋(しんひ)等なり。
当世女装一斑 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
仕立(したて)かけの縫物(ぬひもの)に針(はり)どめして立(た)つは年頃(としごろ)二十餘(はたちあま)りの意氣(いき)な女(をんな)、多(おほ)い髮(かみ)の毛(け)を忙(いそが)しい折(をり)からとて結(むす)び髮(がみ)にして、少(すこ)し長(なが)めな八丈(はちぢやう)の前(まへ)だれ、お召(めし)の臺(だい)なしな半天(はんてん)を着(き)て
わかれ道 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)