“はくさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
白砂80.0%
白沙10.0%
白紗10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かつひと一人ひとりいなければ、真昼の様な月夜とも想われよう。長閑のどかさはしかし野にも山にもまさって、あらゆる白砂はくさおもかげは、あたたかい霧に似ている。
春昼後刻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
五日の月はほんのりと庭の白沙はくさを照らして、由比ゆいはまの方からはおだやかな波の音が、ざアーア、ざアーアと云うように間遠まどおに聞こえていた。それはもうこくに近いころであった。
頼朝の最後 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
白紗はくさのとばりに夢のなかをゆく夢のまた夢のような気持ちになる。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)