“間遠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まどお62.5%
まどほ33.3%
まとほ4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
間遠まどおに立っている七、八軒の家の前を過ぎた。どの家も人がいないように岑閑しんかんとしていた。そこを出抜けるとなるほど寺の門が見えた。
観画談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
なまじひに、詩のなかに姿をおとすときは、はなはだ書割のとぼしい、間遠まどほな姿の、うそ寒いものばかり。わたしの孤独よ。(おまへはそれに似てゐる)
(新字旧仮名) / 高祖保(著)
言葉ことばはまたしばらく途切とぎれた。と、程近ほどちかくのイギリス人のいへでいつとなくりはじめたピヤノのが、その沈默ちんもくをくすぐるやうに間遠まとほこえて※た。
(旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)