“まどお”の漢字の書き方と例文
語句割合
間遠100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
七里の渡しというのは、この尾張の国の熱田から伊勢の桑名の浜まで着くところ、いにしえのいわゆる「間遠まどおの渡し」であります。
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
そのわななきはいよいよ間遠まどおになって、ついに、はっきり明けはなれた一日の、ものみなゆめをさます疑いもない光にひたされて消えてしまった。
はつ恋 (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
遠くの部屋でディフテリヤにかかっている子供の泣く声が間遠まどおに聞こえるほかには、音という音は絶え果てていた。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)