“まどほ”の漢字の書き方と例文
語句割合
間遠100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
看護婦が間遠まどほに眞白な印象を殘して廊下に輕やかな草履の音を立てた。蟲が一本調子に靜かになき續けてゐた。
実験室 (旧字旧仮名) / 有島武郎(著)
ついそこらの近い木立の間にも黒い蔭が濃くなつて、そちこちの間遠まどほな瓦斯燈の灯が、しよんぼりと夜の色になりかけてゐる。あたりは見る/\暗くなつて行くやうに見える。
桑の実 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
次第次第に間遠まどほになり、三日五日の間、それより七日十日の間をへだたり、はじめの程は聞く人も多くありて何の心もなかりけるが、後々は自然とおそろしくなりて、翌年あくるとし
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)