“岑閑”の読み方と例文
読み方割合
しんかん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
間遠まどおに立っている七、八軒の家の前を過ぎた。どの家も人がいないように岑閑しんかんとしていた。そこを出抜けるとなるほど寺の門が見えた。
観画談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
の家も人が居ないやうに岑閑しんかんとしてゐた。そこを出抜けると成程寺の門が見えた。瓦に草が生えて居る。
観画談 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
奥の方に入られて仕舞ふて茫然ぼんやりと土間に突立つたまゝうちの螢に脱去ぬけられし如き思ひをなしけるが、是非なく声をあげて復案内を乞ふに、口ある人の有りや無しや薄寒き大寺の岑閑しんかん
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)