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白沙
読み方 | 割合 |
しらすな | 33.3% |
はくさ | 33.3% |
はくしや | 33.3% |
広巳の眼は
白沙を敷いた地べたへ往った。そこにあの蛇が
蠢いていた。
五日の月はほんのりと庭の
白沙を照らして、
由比ヶ
浜の方からは
穏かな波の音が、ざアーア、ざアーアと云うように
間遠に聞こえていた。それはもう
子の
刻に近い
比であった。
オヤと
思つて、
窓外を
眺めると、
今宵は
陰暦の十三
夜、
月明かなる
青水白沙の
海岸には、
大佐の
部下の
水兵等は、
晝間の
疲勞を
此月に
慰めんとてや、
此處に
一羣。
彼處に
一群、
詩吟するのもある。