“ジャンル”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
種目28.6%
14.3%
様相14.3%
種別14.3%
種類14.3%
類型14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
戯曲が他の文学の種目ジャンルと区別されるために、戯曲がそれによつて芸術的生命の核心を作るために、第一に具へてゐなければならない条件——やかましくいへば美学的要素を指すのである。
近代劇論 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
くどく説明するまでもなく、第二の女は小柄だという点で、これは独立したAというジャンルにはいる。第四の女は、不恰好でみっともなかったというので、また別のBという属にはいる。
金狼 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
ユマニテには感じて、如何なる美の様相ジャンルにも感じないといふ世上によくある道義家は、多かれ少かれ機械的な人間である。
我が詩観 (新字旧仮名) / 中原中也(著)
つまり、種別ジャンルの問題である。思想劇よりも世相喜劇が「ポピュラア」であり「肩が凝らない」といふ意味に於いてゞある。
上演目録 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
国芳の描ける活気ある風景画の或物あるものはけだしこの種類ジャンル中の逸品たると共にまた浮世絵板物はんものを通じてその最も偉大なるものたり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
……ところで、これらの特徴を拾いながら、だんだん整理して見ると、この四人の女は三つの類型ジャンルに分類されるのです。
金狼 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)