“おまへ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:オマヘ
語句割合
39.4%
御前27.3%
足下6.1%
其許3.0%
貴殿3.0%
3.0%
和女3.0%
貴樣3.0%
和主3.0%
貴妹3.0%
貴郎3.0%
3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの眼のクルクルと大きい厭味な洋服姿の秋月の奴が現在おまへのゐる前であのキザな十題話の落しに面白をかしく間男の意見をして見せた。
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
のみ足を投出し居るに九郎兵衞是を見て嗚呼御前おまへうらやましいわしは今此湖水こすゐに身を投やうか此帶で首をくゝらうかと思ひ居たりと云ふを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
堪へし昨日きのふの始末さぞさぞ六右衞門殿には不審いぶかしく思はれけん久八は私の爲には命のおやいふべき樣なる恩人おんじんなり是非足下おまへの身の立樣にする程にしばしの内勘辨かんべんして何ぞこらへて下されと久八が前に鰭伏ひれふせば久八は涙を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
打擲致す程の次第なれば今と成ては勿々なか/\すぐ素直すなほには出すまじけれ共餘り其許おまへいたはしさに此事を内々知せ申すなりと云ければ老人は是を聞て力を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
店の若い者ひろひ取り何處どこへか隱せしを我等彼所かしこにて能く見屆けたり其品は正しく其許そのもとの財布ならんれ共今の如く其許おまへ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
配分はいぶんして侠客をとこづくで呑込のみこんで居てやつたのに金を何で貴殿おまへみついだなどとは不埓ふとい云樣いひやうだと泣聲なきごゑを出して云ひつのるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
持ちたり貴殿おまへは二十歳ばかりの子息むすこあれば今度こんどうまれたりともわたし程には思ふまじと云に井筒屋ゐづつやかうべ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ヂュリ おゝ、ロミオ、ロミオ! 何故なぜおまへはロミオぢゃ! 父御てゝごをも、自身じしんをもてゝしまや。それがいやならば、せめてもわし戀人こひゞとぢゃと誓言せいごんしてくだされ。
ヂュリ 名前なまへだけがわしかたきぢゃ。モンタギューでなうても立派りっぱおまへ。モンタギューがなんぢゃ! でも、あしでも、かひなでも、かほでもい、ひといたものではない。おゝ、なにほか名前なまへにしや。
見るより夥多おほぜい和女おまへとなりの事といひ常から親しくなさるゝゆゑ彼所あすこの事は御存じだらうが今日けふ是々と結納を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
かうむるゆゑ和女おまへ緩慢ゆつくり御覽ごらんなさいと言つゝとこの中に入しが何でうねむりに着る可きたゞ此方こなたのみうかゞゐるうち又告わたかねの音は子のこくなれどもお光はずいよ/\ほん見入みいるていに庄兵衞今はたまりかね夜具やぐうちより手を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
もませ呉んと一同にて仕組しくみしことゆゑ千太郎の云ふ事を少しも聞入きゝいれず御養父がもしわからぬ叱言こごとを言れなば仲間一同にて引受ひきうけ貴樣おまへ御迷惑ごめいわくかけまじ一年にたゞ一度の參會故夫を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
もらくれよ此事首尾よく行かばれいは何程もなさんといふに與八は大いによろこびお高殿も最早もはや十六なれば男にの有るは知れた事こと貴樣おまへの男ぶりなれば出來る事は此與八が請合也うけあひなりと文を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
見ればさきつ頃店へ來りてお光のことを云々しか/″\言たる醫師の居るにぞ又おどろきてヤア和主おまへはと一言いひしが御場所柄ばしよがらあとは言葉も出さざりけり此方の元益最前さいぜんたしかの證據のあらざれば仁術にんじゆつ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
さう惡樣あしさまに云なすとは何云どういふ貴妹おまへのお心やらシテ又今のおこたへでは假令たとへ此後母樣が死給しにたまふ共かまはぬとか私の爲には義理ある姑女しうとめ貴妹おまへの爲には實の母樣假令何でも人間のかは
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
知ざるを仕方もなし時に長八さん今度こんどよんどころなき事にて是非々々貴郎おまへ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
まごかほを見玉はゞさぞかしよろこび給ふらん。さればに候、父翁とつさまはいつぞやきたられしが母人かさまはいまだ赤子ねんねを見給はざるゆゑことさらの喜悦よろこびならん。おそくならば一宿とまりてもよからんか、おまへ宿とまり給へ。