“井筒屋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いづつや75.0%
ゐづつや25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と云うのは、その可遊と云う男が、これがまた、井筒屋いづつや生き写しと云う男振りでさ。いいえどうして、玉屋ばかりじゃないのだよ、廓中あげての大評判。
絶景万国博覧会 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「番頭どん、わしは奥のお客様を案内して、夕飯は河原の井筒屋いづつやですまして来ますから、帳合ちょうあいがすんだら、早目に戸を下ろして、みんなも今夜は休ませて下さい」
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
持ちたり貴殿おまへは二十歳ばかりの子息むすこあれば今度こんどうまれたりともわたし程には思ふまじと云に井筒屋ゐづつやかうべ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
立出で二三ちやうきたりけるにあとより申し/\と呼掛よびかける者有故振返ふりかへるに田舍ゐなかにて見覺みおぼえあるおたけと云し女なり此女は金屋かなや井筒屋ゐづつやへ出入なす織物屋おりものやの娘にて利兵衞が江戸へみせ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)