“きさま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
46.7%
貴様41.3%
貴樣9.3%
貴殿1.3%
貴方1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
馬鹿野郎、きさまは、もうおれのいったことを忘れてしまったか。汝が初め、師匠のお宅へ奉公に出る前の晩、俺は汝に何んといった。
「ニュースがないからだよ、首を長くして待っているニュースがね……それとも貴様きさま酒でも飲みたくなったんだろう、はっはっは」
秘境の日輪旗 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
「へつ、弱蟲よわむし! そんなら貴樣きさまらには、なにができる。命知いのちしらず!」そしてかたをそびやかして睨視にらめつけました。
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
ぬすむなどと云卑劣ひれつ武士さふらひにあらず是にても疑ひははれぬかと云ふに久兵衞は大口おほぐちあい打笑うちわらひイヤサ盜人ぬすびとたけ/″\しいとは貴殿きさまの事なり此品々を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
さてまた六右衞門は久八にむかひ如何にも貴殿きさま心底しんていには勿々なか/\引負ひきおひなど致す樣なる者では無と思ひしにあにはからんや昨日きのふ始末しまつと思ひのほかうつかはりし今日の時宜じぎ異見いけん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
藤八はオヽ吃驚びつくりするはず貴方きさまが歸つた其跡に落して置た此三徳中は六たう三略の卷ドリヤ/\讀で聞せやう皆のしうきも
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)