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貴樣
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きさま
ふりがな文庫
“
貴樣
(
きさま
)” の例文
新字:
貴様
大和尚
(
だいおしよう
)
大笑
(
おほわら
)
ひに
笑
(
わら
)
ひすてゝ、
默
(
だま
)
つて
居
(
ゐ
)
ろ、
默
(
だま
)
つて
居
(
ゐ
)
ろ、
貴樣
(
きさま
)
などが
知
(
し
)
らぬ
事
(
こと
)
だわとて
丸々
(
まる/\
)
相手
(
あいて
)
にしては
呉
(
く
)
れず、
朝念佛
(
あさねんぶつ
)
に
夕勘定
(
ゆふかんぢよう
)
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「へつ、
此
(
こ
)
の
弱蟲
(
よわむし
)
! そんなら
貴樣
(
きさま
)
らには、
何
(
なに
)
ができる。
此
(
こ
)
の
命知
(
いのちし
)
らず
奴
(
め
)
!」そして
肩
(
かた
)
をそびやかして
睨視
(
にら
)
めつけました。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
貴樣
(
きさま
)
等は書物の
蠧
(
むし
)
に成つてはならぬぞ。
春日
(
かすが
)
は至つて
直
(
ちよく
)
な人で、從つて平生も
嚴
(
げん
)
な人である。貴樣等修業に
丁度
(
ちやうど
)
宜しい。
遺教
(旧字旧仮名)
/
西郷隆盛
(著)
見て長八
貴樣
(
きさま
)
は
何
(
いづ
)
れへ行しや
何
(
どう
)
だ
貰
(
もら
)
ひはありしかと云ば否先生御戯談所では御座りません
實
(
じつ
)
に
大變
(
たいへん
)
が出來ましたといふを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
『
椅子
(
いす
)
を
持
(
も
)
つて
來
(
こ
)
い。
貴樣
(
きさま
)
は
待
(
ま
)
つて
居
(
を
)
れ。』と、
彼
(
かれ
)
は
格子越
(
かうしごし
)
に
書留
(
かきとめ
)
の
手紙
(
てがみ
)
を
彼
(
かれ
)
に
差出
(
さしだ
)
してゐる
農婦
(
のうふ
)
に
怒鳴
(
どな
)
り
付
(
つけ
)
る。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
▼ もっと見る
火葬
(
くわさう
)
に爲て呉ろと
頻
(
しき
)
りに頼みしかども私しは
後々
(
のち/\
)
の事を
恐敷
(
おそろしく
)
と申して斷りしに重四郎は承知せず
貴樣
(
きさま
)
に難儀を
懸
(
かけ
)
ぬ樣に
取計
(
とりはから
)
ひ方も有から是非々々頼むと申を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
いまだからそんな
口
(
くち
)
もきけるんだ。
此
(
こ
)
の
尼
(
あま
)
つちよめ!……
貴樣
(
きさま
)
が
花
(
はな
)
だつた
時分
(
じぶん
)
ときたらな……どうだい、あの
吝嗇
(
けち
)
くせえ
小
(
ちつ
)
ぽけな、
消
(
け
)
えてなくなりさうな
花
(
はな
)
がさ。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
お
峯
(
みね
)
を
泣
(
なか
)
かせし
今朝
(
けさ
)
とは
變
(
かは
)
りて
父
(
ちゝ
)
が
顏
(
かほ
)
色
(
いろ
)
いかにとばかり、
折々
(
をり/\
)
見
(
み
)
やる
尻目
(
しりめ
)
おそろし、
父
(
ちゝ
)
は
靜
(
しづ
)
かに
金庫
(
きんこ
)
の
間
(
ま
)
へ
立
(
た
)
ちしが
頓
(
やが
)
て五十
圓
(
ゑん
)
束
(
たば
)
一つ
持
(
も
)
ち
來
(
き
)
て、これは
貴樣
(
きさま
)
に
遣
(
や
)
るではなし
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
『
勿論
(
もちろん
)
不埒
(
ふらち
)
ですとも。』アンドレイ、エヒミチはイワン、デミトリチの
加勢
(
かせい
)
に
頓
(
とみ
)
に
力
(
ちから
)
を
得
(
え
)
て、
氣
(
き
)
が
強
(
つよ
)
くなり。『
俺
(
おれ
)
は
用
(
よう
)
が
有
(
あ
)
るのだ!
出
(
で
)
るのだ!
貴樣
(
きさま
)
に
何
(
なん
)
の
權利
(
けんり
)
が
有
(
あ
)
る!
出
(
だ
)
せと
云
(
い
)
つたら
出
(
だ
)
せ!』
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
先方にも
貴樣
(
きさま
)
は傳吉ならずやと云ふに
久々
(
ひさ/″\
)
にて御目に
懸
(
かゝ
)
りたり何の御用にてと
尋
(
たづ
)
ねければ源次郎は大いに
急込
(
せきこみ
)
たる樣子にて然ば貴樣が三浦やの
暇
(
いとま
)
を取し後
空蝉
(
うつせみ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
うむ、そんなら
貴樣
(
きさま
)
がこないだ
途中
(
とちう
)
で、
南京米
(
なんきんまい
)
をぬき
盗
(
と
)
つたのを
巡査
(
じゆんさ
)
に
告
(
つ
)
げるがいいかと
言
(
ゆ
)
ふんです
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
總領
(
そうりよう
)
と
名
(
な
)
のる
火
(
ひ
)
の
玉
(
たま
)
がころがるとは
知
(
し
)
らぬか、やがて
卷
(
ま
)
きあげて
貴樣
(
きさま
)
たちに
好
(
よ
)
き
正月
(
しやうぐわつ
)
をさせるぞと、
伊皿子
(
いさらご
)
あたりの
貧乏人
(
びんぼうにん
)
を
喜
(
よろこ
)
ばして、
大晦日
(
おほみそか
)
を
當
(
あ
)
てに
大呑
(
おほの
)
みの
塲處
(
ばしよ
)
もさだめぬ。
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
『
可
(
い
)
いか、
貴樣
(
きさま
)
の
頭
(
あたま
)
を
敲
(
たゝ
)
き
破
(
わ
)
るぞ!
人殺奴
(
ひとごろしめ
)
!』
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
貴樣
(
きさま
)
が
出
(
で
)
ずば
何
(
どち
)
ら
道
(
みち
)
同
(
おな
)
じ
事
(
こと
)
をしくもない九
尺
(
しやく
)
二
間
(
けん
)
、
我
(
お
)
れが
小僧
(
こぞう
)
を
連
(
つ
)
れて
出
(
で
)
やう、さうならば十
分
(
ぶん
)
に
我鳴
(
がな
)
り
立
(
たて
)
る
都合
(
つがう
)
もよからう、さあ
貴樣
(
きさま
)
が
行
(
ゆ
)
くか、
我
(
お
)
れが
出
(
で
)
ようかと
烈
(
はげ
)
しく
言
(
い
)
はれて
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
まだ
縁
(
ゑん
)
づかぬ
妹
(
いもと
)
どもが
不憫
(
ふびん
)
、
姉
(
あね
)
が
良人
(
おつと
)
の
顏
(
かほ
)
にもかゝる、
此山村
(
このやまむら
)
は
代〻
(
だい/\
)
堅氣
(
かたぎ
)
一
方
(
ぱう
)
に
正直
(
しようじき
)
律義
(
りちぎ
)
を
眞向
(
まつかう
)
にして、
惡
(
わ
)
い
風説
(
うわさ
)
を
立
(
た
)
てられた
事
(
こと
)
も
無
(
な
)
き
筈
(
はづ
)
を、
天魔
(
てんま
)
の
生
(
うま
)
れがはりか
貴樣
(
きさま
)
といふ
惡者
(
わる
)
の
出來
(
でき
)
て
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
貴
常用漢字
小6
部首:⾙
12画
樣
部首:⽊
15画
“貴樣”で始まる語句
貴樣達
貴樣等
貴樣輩
貴樣々々