“我鳴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
がな94.1%
がなっ5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
酒場の主人らしいのや東部イースト・エンドのごろつき然たるのが、汗と泡を飛ばしながら、白墨と財布を両手に握って、台の上から我鳴がなり立てる。
そのあとはみんな勝手に、てん/″\ばら/\に好きなことを我鳴がなり散らして、誰も他人の云うことなんぞに耳を傾ける者はなかった。
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
旅空かけて衣服きものをどうするだ、とわし頼まれがいもなかったけえ、気の毒さもあり、急がずば何とかで濡れめえものを夕立だ、と我鳴がなっった時よ。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)