“書留”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かきとめ83.3%
かきと16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、河竹繁俊さんは、そのころの黙阿弥の動向を、“『勧進帳』・『忍ぶの惣太』と黙阿弥”という書留かきとめの中で、右のように語っている。
浅草風土記 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
椅子いすつてい。貴樣きさまつてれ。』と、かれ格子越かうしごし書留かきとめ手紙てがみかれ差出さしだしてゐる農婦のうふ怒鳴どなつける。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
翁は日本の詩壇の近状を問ひ、仏蘭西フランスの象徴主義の影響した事を聞いて驚き、主な日本詩人の名を予等より聞いて書留かきとめられた。翁は死なないうちに一度日本を訪問すると云はれた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)