足下おまへ)” の例文
『これ、武村兵曹たけむらへいそう足下おまへはなか/\薩摩琵琶さつまびはうまさうな、一曲いつきよくやらんか、やる! よした。』とかたはら水兵すいへいめいじて、自分じぶんかね御持參ごぢさん琵琶びは取寄とりよせた。
堪へし昨日きのふの始末さぞさぞ六右衞門殿には不審いぶかしく思はれけん久八は私の爲には命のおやいふべき樣なる恩人おんじんなり是非足下おまへの身の立樣にする程にしばしの内勘辨かんべんして何ぞこらへて下されと久八が前に鰭伏ひれふせば久八は涙を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
久濶ひさしや、兵曹へいそう足下おまへ本國ほんごく名高なだか櫻木海軍大佐閣下さくらぎかいぐんたいさかくか部下ぶか武村兵曹たけむらへいそうではないか。』とひかけた。
まない、すつかりわすれた、足下おまへだれだつたかな。』