“おめえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
54.5%
御前36.4%
9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
敵同志だっておめえが三藏を怨むのアそりゃア兄いと無理だんべえ、成程お賤さんのめえもあるから、そういうか知んねえが、三藏を敵とおめえば無理だぞ
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
そんな啖呵たんかが切りたけりや、此処にゐる馬子や若え衆が、丁度御前おめえにや好い相手だ。だがそれもさつきからぢや、もう大抵切り飽きたらう。
鼠小僧次郎吉 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
堆肥たいひ製造には持て来いの季節、所謂寒練かんねりである。夜永の夜延よなべには、親子兄弟大きな炉側ろばたでコト/\わらっては、俺ァ幾括いくぼおめえ何足なんぞくかと競争しての縄綯なわな草履ぞうり草鞋わらじ作り。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
おらァ全くがっかりしちまった。コウ兄か伯父おじ見たいで、何と云いや来ちゃ相談したもンだからな。今後これから何処へ往って相談したらいゝんだか——勘さん、おめえの所へでも往くだね」としまの夏羽織を
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)