“おんみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
御身84.4%
10.4%
3.9%
温味1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あわれ、何しに御身おんみはだえけがるべき。夫人はただかつてそれが、兇賊きょうぞくの持物であったことを知って、ために不気味に思ったのである。
わか紫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
うそをつきたもうな、おんみは常に当今の嫁なるものの舅姑しゅうとに礼足らずとつぶやき、ひそかにわがよめのこれに異なるをもっけのさちと思うならずや。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
付けねばならず彼是かれこれの取まぎれに何處どこへも暇乞いとまごひには出ず廿五日出社の戻りに須藤南翠すどうなんすゐ氏に出會ぬさて羨やましき事よ我も來年は京阪漫遊と思ひ立ぬせめても心床こゝろゆかしにおんみの行を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
ダァヰンの兄弟分ワレース博士は、蛇にのまるゝかわずは苦しい処ではない、一種の温味おんみにうっとりとなって快感かいかんを以て蛇ののどを下るのだ、と云うた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)