“堆肥”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たいひ70.6%
つみごえ17.6%
こやし5.9%
つくて5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
去年の落葉が堆肥たいひのように腐っている山の尾根だった。自分の声のひびきに、一種の不気味さを感じるほど、そこは静かである。
銀河まつり (新字新仮名) / 吉川英治(著)
堆肥つみごえぎようさん入れて一寸でも二寸でも甘土あ肥やすし、上手かみての方さ土手作つて雨降つても大丈夫でえぢやうぶのやうな工夫もした。そしてやつとこさ四俵はとれるやうになつたんや。
黎明 (旧字旧仮名) / 島木健作(著)
「馬一匹飼って置くといいぞ。堆肥こやしはどっさり採れるし、物を運ぶのにも楽だし……」
(新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
品川堀を渡って、展望台の方へ行くと、下の畑で鉢巻はちまきをした禿頭はげじいさんが堆肥つくておけかついで、よめか娘か一人の女と若い男と三人して麦蒔むぎまきをして居る。爺さんは桶をろし、鉢巻をとって、目礼もくれいした。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)