堆肥つみごえ)” の例文
堆肥つみごえぎようさん入れて一寸でも二寸でも甘土あ肥やすし、上手かみての方さ土手作つて雨降つても大丈夫でえぢやうぶのやうな工夫もした。そしてやつとこさ四俵はとれるやうになつたんや。
黎明 (旧字旧仮名) / 島木健作(著)
そこらは滅多に人も踏み入らなければ、かまう者もないとみえ、冬中の雪折れやら朽葉やらまた、鳥の空骸むくろやらが、農家の堆肥つみごえのように春とも見えず腐り積っているのであった。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
麥俵むぎだわらもそれから堆肥つみごえれてはこ肥俵こやしだわらんだ。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)