“おぬし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
和主44.4%
汝22.2%
御主11.1%
足下11.1%
其許11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それにしても和主(おぬし)は不憫(ふびん)なが、何にも知らずこんな山へ迷い込んで来たばかりに、遁(のが)れることも出来ない呪いの網にかかってしまったのだ。
道成寺(一幕劇) (新字新仮名) / 郡虎彦(著)
「松公、汝(おぬし)は放生の亀の話を知っておるか」
放生津物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「これは滅相な。御主(おぬし)の父親(てておや)が気を失ったのは、この摩利信乃法師(まりしのほうし)がなせる業(わざ)ではないぞ。さればわしを窘(くるし)めたとて、父親が生きて返ろう次第はない。」
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
さても御主(おぬし)は、聞分けのよい、年には増した利発な子じゃ。そう温和(おとな)しくして居(お)れば、諸天童子も御主にめでて、ほどなくそこな父親(てておや)も正気(しょうき)に還して下されよう。
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
マーキュ 猫王(ねこまた)どの、九箇(こゝのつ)あるといふ足下(おぬし)の命(いのち)が只(たッた)一(ひと)つだけ所望(しょもう)したいが、其後(そののち)の擧動次第(しこなししだい)で殘(のこ)る八箇(やッつ)も叩(たゝ)き挫(みじ)くまいものでもない。
それから足下(おぬし)、深切(しんせつ)があるなら、門番(もんばん)にさう言(い)うて、スーザンとネルを入(はひ)らせてくりゃ。(奧に向つて)……アントニー! ポトパン!
カピ長 默(だま)れ、むが/\むが/\と、阿呆(あはう)め! 其許(おぬし)の御託宣(ごたくせん)は、冗口仲間(むだぐちなかま)と酒(さけ)でも飮合(のみあ)ふ時(とき)に被言(おしゃ)れ、こゝには用(よう)は無(な)いわ。
どうぢゃ! 噴水像(みづふき)どの! え、まだ泣(な)いておぢゃるか? え、いつまでも雨天(しけ)つゞきか? 其許(おぬし)は只(たんだ)一(ひと)つの小(ちひ)さい身體(からだ)で、船(ふね)にもなれば、海(うみ)にも風(かぜ)にもなりゃる。