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飮合
覗き見て
成ほど/\辨慶の云通り文めが今日の
身形は何でも只事ではなしと
噂區々なるに辨慶は少し
鬱氣し樣子にて
己ア
日來仲間の事ゆゑ文右衞門とは心安くして
度々酒も
飮合しが
那んな
身形を
せぬかと申に彼町人は得たり
賢しと夫は有難し
直樣御間仕つらんと是より後藤の
側へ
寄献つ
酬つ
飮合いが其好む所に
辟すとの如く後藤半四郎は自分が
酒好故終に此男と合口となりて忽ち互ひに
打解つゝ
四方八方の物語りを
カピ長
默れ、むが/\むが/\と、
阿呆め!
其許の
御託宣は、
冗口仲間と
酒でも
飮合ふ
時に
被言れ、こゝには
用は
無いわ。