“そこもと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
其許94.3%
其処許2.3%
足下1.1%
其元1.1%
某許1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
光春、其許そこもとは、すぐ鷺山へ馳せつけて、死をもって、父光安殿にすがり、光安殿とふたりして御主君道三様の思い立ちを、御諫止ごかんし申せ
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もともと其処許そこもとは、他国におられて、六之丞殿と同腹でないと云うことが判っておるから、藩の方でも、そのままに差置かれた、……まあ、兎も角、家へ帰って御沙汰を待っておるがよかろう
義人の姿 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「それでは、月番の足下そこもとに、御頼み申そう。ああ、肩の荷が降りた。そこでさきの話のつづきじゃが、その女が?」
大岡越前の独立 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
足下そこもとの判断に間違いはあるまいが——」
大岡越前の独立 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
神代の句は守武神主もりたけかんぬし身分相応に情の奇なる処御座候、俵は其元そこもと相応に姿の妙なる処有之これあり候、別而べっして歳旦歳暮不相応なるは名句にても感慨なきものに候
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
誰ともなく、あれは天狗ではない、源家の義朝様の旧臣どもじゃなどと沙汰する者もあったがの……。某許そこもとが僧正ヶ谷で出会ったというのは、いったい天狗か、残党か、何であったのじゃろな
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)