“わぬし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
吾主33.3%
和主33.3%
33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
母、豊雄を召して、さる物一四二何のれうに買ひつるぞ。米も銭も太郎が物なり。一四三吾主わぬしが物とて何をか持ちたる。
翁も勝四郎と見るより、一三九吾主わぬし何とて遅く帰り給ふといふを見れば、此の里に久しき漆間うるまの翁といふ人なり。
すべてのやり口が、和主わぬしのは、取ッちがっておる。用でもない郡司や近郷の有象無象うぞうむぞうを、帰国披露目に、豊田へ招いたりして。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「それやあいい。安心した。——安心したところで、今夜は寝よう。愉快さに、おれは、思いやりを忘れていた。和主わぬしは疲れていたろうに。勘弁しろ、勘弁しろ」
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さり夜中にそっと明けてわぬしと二人で代物しろものを分けるがえゝ
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)