和主わぬし)” の例文
すべてのやり口が、和主わぬしのは、取ッちがっておる。用でもない郡司や近郷の有象無象うぞうむぞうを、帰国披露目に、豊田へ招いたりして。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「それやあいい。安心した。——安心したところで、今夜は寝よう。愉快さに、おれは、思いやりを忘れていた。和主わぬしは疲れていたろうに。勘弁しろ、勘弁しろ」
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「うム。お久しぶりだ。まさか、客が和主わぬしとは、思わなかった」
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)