“推返”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おしかえ80.0%
おしかへ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
妙なることを聞く者よとお通はわずかに見返りて、「鏡」とばかり答えたり。阿房はなおも推返おしかえして、「なんの用にするぞ」と問いぬ。
妖僧記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
検査官が推返おしかえして決して人違いで無いと答えますとそれでは何のかどで捕縛しますと問返しました、オイ何の廉などゝ其様な児供欺こどもだましをいっても駄目だめだよ其方の伯父おじうした
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
うしてもわからんかつた。うるさくいつたらしまひにやおまへにはわからない、とさうおいひであつた、また推返おしかへしていたら、やつぱり
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
つうじければ大隅守殿早速對面あり此時越前守には率爾そつじながら早速伺ひ申度は今より廿三年以前の御召使めしつかひにさはと申女中の御座候ひしやときくに大隅守殿申さるゝは親將監三年以前に病死びやうし致し私し家督仕つり候へども當年廿五歳なれば廿三年あとの事は一かうわきまへ申さずと答へらる越前守推返おしかへして然らば御母公ぼこうには
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)