推返おしかへ)” の例文
うしてもわからんかつた。うるさくいつたらしまひにやおまへにはわからない、とさうおいひであつた、また推返おしかへしていたら、やつぱり
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
つうじければ大隅守殿早速對面あり此時越前守には率爾そつじながら早速伺ひ申度は今より廿三年以前の御召使めしつかひにさはと申女中の御座候ひしやときくに大隅守殿申さるゝは親將監三年以前に病死びやうし致し私し家督仕つり候へども當年廿五歳なれば廿三年あとの事は一かうわきまへ申さずと答へらる越前守推返おしかへして然らば御母公ぼこうには
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
手にとり克々よく/\見て其方の名前は山内伊賀亮かとたづねられしに如何にも左樣なりと答ふ越前守推返おしかへして伊賀亮なりやと問ひ扨改めて伊賀亮といふ文字もじは其方心得て附たるや又心得ずして附たるやとたづねらるゝに山内その儀如何にも心得あつてつけし文字なりと答ふ越前守また心得有て附たりと有ば尋る仔細あり此亮このすけいふ文字は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)