“率爾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そつじ93.8%
ぶしつけ6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼はややき込みながら、「率爾そつじながら、少々ものを尋ねるが、その出家と申すは、年の頃はどれぐらいじゃ」と、きいた。
恩讐の彼方に (新字新仮名) / 菊池寛(著)
「場所がらをも弁えず、まことに率爾そつじではござりまするが、事火急のお願い、何とぞお聞き届け願わしゅう存じまする……」
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
仕舞しまひ居るに雲助共それなら夜道は物騷ぶつさうゆゑ駕籠かごに乘て御呉おくんなせへ夫に今見れば率爾ぶしつけながら胴卷には大分御金を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
商賣の事ゆゑいとひませんがもし内儀おかみさん承まはるも餘り率爾ぶしつけながらよくきふに金子が出來ました尤も外より御融通ごゆうづうなされたとか仰せなれども金子かねと云ふものは勿々なか/\容易よういには調とゝのひ難きもの最早もはやすみし事ながらすでに流れ買に賣拂はんとする處なりしが彼金あのかね何處どこから御融通なされしにやちと申しにくき事なるが御立腹ごりつぷくなさるな内儀樣おかみさん一文もらひ袖乞そでごひ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)