“ぶしつけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
不躾53.3%
無躾45.1%
率爾0.8%
失禮0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鐘を見ようと思いますが、ふとことばを交わしたを御縁に、余り不躾ぶしつけがましい事じゃが、茶なりと湯なりと、一杯お振舞い下さらんか。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いや、無躾ぶしつけだが心からお礼をいわせて下さい。かまわんでしょうな。だが、あなたはどうしても役者か音楽家にならんけりゃいかん。
道化者 (新字新仮名) / パウル・トーマス・マン(著)
仕舞しまひ居るに雲助共それなら夜道は物騷ぶつさうゆゑ駕籠かごに乘て御呉おくんなせへ夫に今見れば率爾ぶしつけながら胴卷には大分御金を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
商賣の事ゆゑいとひませんがもし内儀おかみさん承まはるも餘り率爾ぶしつけながらよくきふに金子が出來ました尤も外より御融通ごゆうづうなされたとか仰せなれども金子かねと云ふものは勿々なか/\容易よういには調とゝのひ難きもの最早もはやすみし事ながらすでに流れ買に賣拂はんとする處なりしが彼金あのかね何處どこから御融通なされしにやちと申しにくき事なるが御立腹ごりつぷくなさるな内儀樣おかみさん一文もらひ袖乞そでごひ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
きゝ夫婦の者すれば今より江戸まではとてゆかれまじせめこうとやら迄も行れべきやと云に亭主は兩人の樣子を見て失禮ぶしつけながら足弱あしよわの御女中を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)