言句げんく)” の例文
従つて彼は艇長としての報告を作らんがために、すべての苦悶を忍んだので、ひとによく思はれるがために、いたづらな言句げんくを連ねたのでないと云ふ結論に帰着する。
艇長の遺書と中佐の詩 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
大目附でも言句げんくはない筈じゃからのう……殊更に御老中の久世広周くぜひろちか殿も、お役御免の折柄ではあるし、迂濶な咎め立てをしようものなら却って無調法な仇討あだうち免状が表沙汰になろうやら知れぬ。
斬られたさに (新字新仮名) / 夢野久作(著)