“仇討”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あだうち53.6%
かたきうち21.7%
あだう11.6%
かたきう8.7%
あたう1.4%
かたきぶ1.4%
アダウ1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
是が縁に成って惠梅と水司又市の二人がおやま山之助の家へ来て永く足を留める。これが又一つ仇討あだうちに成りまする端緒いとぐちでございます。
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ある大学生が国史科の教授に「先生、赤穂義士の仇討かたきうちといふのは一体京都であつた事なんですか、それとも東京なんですか」
それとも平常ふだんの議論の仇討あだうちかしら。そんならなおひどいわ。こんな場合にそんな事をいわれちゃどんなに迷惑するか知れやしない。
ニッケルの文鎮 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
坊ちゃまは、お父さまの遺言を守って、仇討かたきうちをなさらなければなりません。あいつの一家を根絶やしにしてやるのです。
悪魔の紋章 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
「又もあらじ魂祭たままつるてふ折に逢ひて父兄の仇討あたうちしたぐひは」さいわいに太田七左衛門が死んでから十二年程立っているので、もうパロヂイを作って屋代を揶揄からかうものもなかった。
護持院原の敵討 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
なんでも仇討かたきぶちをするって心にもねえ愛想づかしをして、羽生村から離縁状を取り、縁切に成って出て、敵の富五郎をだまして同類の様子を聴いたら
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ノッソリテ、ハエタタキノゴトク、バタットヤッテ、ウムヲワサヌ。五百枚ゴヒャクマイ良心リョウシンイマヨ、ナド匕首アイクチノゾカセタルテイノケチナ仇討アダウ精進ショウジン馬鹿バカテヨ。島崎藤村シマザキトウソン島木健作シマキケンサク
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)