“かたきう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
敵討40.0%
仇討17.1%
敵打17.1%
仇敵討8.6%
讐討8.6%
讐打5.7%
仇打2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
敵討かたきうちに相違なく、それに相手の富士甚内は、辻斬りの張本というところから、甚内はかえって賞美され、なんのお咎めも蒙らなかった。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「忠臣蔵つて、おもしろい芝居でございますね。いつたい、赤穂義士の仇討かたきうちつていふのは、東京であつたことなんですか、それとも京都ででも……」
去年の春から、敵打かたきうちの厳禁——そうです、敵打ちの厳禁でさ。政府も大きな仕事をやったもんさね。親兄弟きょうだいあだを勝手にかえすようなことは、講釈師の昔話になってしまいました。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
とにかく、仇敵討かたきうちってのは穏和おだやかじゃあねえ。次第しでえによっちゃ腕貸うでかししねえもんでもねえから、さあ行くべえ。
何でも長左衛門様の讐討かたきうたんぢやならねエと言ふんで、伯母御様の所から逃げ出しなすつて、外国迄も行つて修業なすつて、えらかたにならしやつたと云ふことは薄々聞いてをりましたが
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
讐打かたきうちをしても、何になる。死んだおじいさんが、生き返るわけじゃ無いし……)
仲々死なぬ彼奴 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そのせいか蟹の仇打かたきうち以来、某男爵は壮士のほかにも、ブルドッグを十頭ったそうである。
猿蟹合戦 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)