讐討かたきう)” の例文
一つは警視総監の鼻を明かし旁々かたがた、呉井嬢次の讐討かたきうちの助太刀すけだちをするに就いて、準備的の偵察をこころみるために……それからもう一つは嬢次少年が
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
何でも長左衛門様の讐討かたきうたんぢやならねエと言ふんで、伯母御様の所から逃げ出しなすつて、外国迄も行つて修業なすつて、えらかたにならしやつたと云ふことは薄々聞いてをりましたが
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
「気味のわるい話じゃ。やはり子按摩は親の讐討かたきうちに来たのじゃな」
十万石の怪談 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)