“讐敵”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かたき50.0%
しゅうてき35.7%
あだ7.1%
あたども3.6%
あだがたき3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
嬢次少年はその両親の讐敵かたきを取るべく私を手先に使って、曲馬団に致命的の打撃を与えているのだ……という私の直覚? であった。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
人に怨恨えんこんを有し讐敵しゅうてきとなるものは、死後も同様に考え、冥土めいどに入りてそのうらみをむくい、そのあだを報ずることと信じておる。
迷信解 (新字新仮名) / 井上円了(著)
宇宙間の万象を一切讐敵あだとして、世にすねたる神仏の継子等ままッこら、白米一斗の美禄をれず、御使番を取拉とりひしぎてあらわに開戦を布告せり。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
院、手をつてよろこばせ給ひ、かの讐敵あたどもことごとく一三三此の前の海に尽すべしと、御声谷峯にひびきて、すざましさいふべくもあらず。魔道の浅ましきありさまを見て涙しのぶにへず。
くふが如く五體の膏血かうけつしぼたくはへたる金が今思へば我が身の讐敵あだがたきとは云ものゝ親のつとめ村長役むらをさやくを勤なば親々が未來みらいの悦びと思込しが却て怨みを受るもとゐとなり無實の大なん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)