“取拉”の読み方と例文
読み方割合
とりひし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宇宙間の万象を一切讐敵あだとして、世にすねたる神仏の継子等ままッこら、白米一斗の美禄をれず、御使番を取拉とりひしぎてあらわに開戦を布告せり。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それは何とも説明し難いものではあるが彼をして現代の青年の仲間入りしようとする勇気を無雑作に取拉とりひしぐ薄気味悪い力を持っていた。彼は考えざるを得なかった。
食魔 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)