“あだう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:アダウ
語句割合
仇討61.5%
仇打23.1%
讐打7.7%
讐討7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もって、よう仇討あだうちをなされました。見ればお優しくて気高くて、それでいて勇気もおありなさる。紋也様とはよいお配偶つれあい、私などおよびもつきませぬ
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
叔父は枡屋善作ますやぜんさく(一説によれば善兵衛ぜんべえ)と云う、才覚さいかくいた旅籠屋はたごやである。(註四)伝吉は下男部屋に起臥きがしながら仇打あだうちの工夫くふうらしつづけた。
伝吉の敵打ち (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
サアその続きだが、さて、あの女の次兄が考えだした讐打あだうちというのはね、死をも怖れないと自称する人間に『死』以上の恐怖を与えることにあったのだった。
恐しき通夜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
貴方の仲よしの××大使様でも、指一本おさしになる事が出来ないようにして貴方を警察の手にお渡ししたいために、生命いのちがけでお待ちしておりましたのです。嬢次様の讐討あだうちのために……。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)