トップ
>
仇討
>
あだう
ふりがな文庫
“
仇討
(
あだう
)” の例文
それとも
平常
(
ふだん
)
の議論の
仇討
(
あだう
)
ちかしら。そんならなおひどいわ。こんな場合にそんな事をいわれちゃどんなに迷惑するか知れやしない。
ニッケルの文鎮
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
もって、よう
仇討
(
あだう
)
ちをなされました。見ればお優しくて気高くて、それでいて勇気もおありなさる。紋也様とはよいお
配偶
(
つれあい
)
、私などおよびもつきませぬ
娘煙術師
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
堀部安兵衛が高田の馬場で三十人の
仇討
(
あだう
)
ちさへ出来たのも実に酒の為にエネルギーが沢山あったからです。みなさん、国家のため世界のため大に酒を呑んで下さい。
税務署長の冒険
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
昔の
仇討
(
あだう
)
ち物語を、最も興奮して読んでいる。女は
操
(
みさお
)
が第一、という言葉も、たまらなく好きである。命をかけても守って見せると、ひとりでこっそり緊張している。
ろまん灯籠
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
山岸の提言に他の社員たちも、佐藤加奈江を
仇討
(
あだう
)
ちに出る壮美な女剣客のようにはやし立てた。
越年
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
▼ もっと見る
「
二人
(
ふたり
)
ともやられたのかい? 知恵がないなあ。きみたちの
仇討
(
あだう
)
ちに僕がたいじてやろうか?」
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
金森兵部少輔さまの御舎弟
八良五郎
(
はちろごろう
)
様がお野懸けの帰りで、稻垣小三郎の
仇討
(
あだう
)
ちのことをお聞き遊ばし、お
出
(
いで
)
になりましたので、これから小三郎が粟田口國綱のお刀を殿さまに差上げました。
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
ところが、この頃又ヒョッコリ来はじめたところを見ると、何喰わぬ顔をして俺に
仇討
(
あだう
)
ちをしに来ているらしいから面白いじゃないか。だから俺も一つ何喰わぬ顔をして彼奴に
仇
(
あだ
)
を討たれてやるんだ。
近世快人伝
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
“仇討(
敵討
)”の解説
敵討(かたきうち)または仇討ち(あだうち)は、主君や直接の尊属を殺害した者に対して私刑として復讐を行った日本の制度。武士が台頭した中世期からの慣行であり、江戸期には警察権の範囲として制度化された。
(出典:Wikipedia)
仇
漢検準1級
部首:⼈
4画
討
常用漢字
小6
部首:⾔
10画
“仇討”で始まる語句
仇討劇
仇討本懐
仇討輪廻
仇討義理与犢鼻褌