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仇討
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かたきうち
ふりがな文庫
“
仇討
(
かたきうち
)” の例文
ある大学生が国史科の教授に「先生、赤穂義士の
仇討
(
かたきうち
)
といふのは一体京都であつた事なんですか、それとも東京なんですか」
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
価値
(
ねうち
)
に構わず二百両でも三百両でも金子を
投
(
ほう
)
り出して其の刀を取上げてしまう、跡へ若旦那とお嬢さんが
踏込
(
ふんご
)
んで
往
(
い
)
くという
仇討
(
かたきうち
)
ののっけの案内がお前だよ
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
その後で、「
仇討
(
かたきうち
)
だッ。」と、岩山の砲台が、射ち出したが、気の毒だが敵弾は、二万米しかとどかないのだ。みんな海の中へ落ちて、白い水柱を立てるばかりである。
昭和遊撃隊
(新字新仮名)
/
平田晋策
(著)
「
仇討
(
かたきうち
)
襤褸錦
(
つづれのにしき
)
」の芝居でみる
大晏寺堤
(
だいあんじづつみ
)
の場という形で、彼は抜足をして蒲鉾小屋へ忍び寄った。
青蛙堂鬼談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「あいつは
讐
(
かたき
)
だよ。
御母
(
おっか
)
さんにも御前にも讐だよ。骨を
粉
(
こ
)
にしても
仇討
(
かたきうち
)
をしなくっちゃ」
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
次ぎは直ぐ
仇討
(
かたきうち
)
の幕になった。狭い舞台にせゝこましく槍をしごいたり
眉尖刀
(
なぎなた
)
を振ったり刀を振り廻したりする人形が入り乱れた。
唐木
(
からき
)
政右衛門
(
まさえもん
)
が二刀を揮って目ざましく働く。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
きっと
命中
(
あた
)
る! 私も世界を廻るうちに、魔の睫毛一毫の秒に、
拙
(
へた
)
な
基督
(
キリスト
)
の像の目を三度射た、(ほほほ、)と笑って、(腹切、浅野、
内蔵之助
(
くらのすけ
)
——
仇討
(
かたきうち
)
は……おお
可厭
(
いや
)
だけれど、 ...
ピストルの使い方:――(前題――楊弓)
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「ふウむ……だいぶ話が面白そうだ。じゃあ一角、貴公は
仇討
(
かたきうち
)
にでも出ているのか?」
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「そいつを詳しく話してくれ。お柳の
仇討
(
かたきうち
)
が、とんだ早く出来るかも知れない」
銭形平次捕物控:086 縁結び
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「助けた? ケッ、笑わせるねえ。お京の
仇討
(
かたきうち
)
だ。覚悟しやがれ」
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
敵
(
かたき
)
と心得
仇討
(
かたきうち
)
呼
(
よば
)
はりなどいたさば容易ならざる事に
成行
(
なりゆき
)
申べく一ツには右富右衞門と申者は主人も
平常
(
つね/″\
)
より
格別
(
かくべつ
)
懇意
(
こんい
)
に仕つり居極々手堅き人に候へば
勿々
(
なか/\
)
今度
(
このたび
)
の儀など
爲出
(
しいだ
)
すべき人物に御座なくと存じ
密
(
ひそか
)
に私しが
取隱
(
とりかく
)
し置たりと云にぞ伊奈殿如何樣夫も
道理
(
もつとも
)
の
譯
(
わけ
)
聞屆
(
きゝとゞ
)
けたり
追々
(
おひ/\
)
吟味
(
ぎんみ
)
に及ぶと申され其日は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
全く
兄
(
あに
)
姉
(
あね
)
の
仇討
(
かたきうち
)
に相違ないことが分り、花車は再び江戸へ引返し、惣吉は十六歳の時に名主役となり、惣右衞門の名を相続いたし、多助を後見といたしました。
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「参謀長、フーラー博士も今度は
仇討
(
かたきうち
)
だから、うんとあばれるぞ。」
昭和遊撃隊
(新字新仮名)
/
平田晋策
(著)
「なんでもあの人達は
仇討
(
かたきうち
)
に出ているんだそうでございます」
半七捕物帳:04 湯屋の二階
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
倫敦
(
ロンドン
)
で
仇討
(
かたきうち
)
12・9(夕)
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
へい親父の
仇討
(
かたきうち
)
が致しとうございますが、何を申しますにも相手は立派なお侍様でございますから、どう致しても剣術を知りませんでは親の仇討は出来ませんゆえ
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“仇討(
敵討
)”の解説
敵討(かたきうち)または仇討ち(あだうち)は、主君や直接の尊属を殺害した者に対して私刑として復讐を行った日本の制度。武士が台頭した中世期からの慣行であり、江戸期には警察権の範囲として制度化された。
(出典:Wikipedia)
仇
漢検準1級
部首:⼈
4画
討
常用漢字
小6
部首:⾔
10画
“仇討”で始まる語句
仇討劇
仇討本懐
仇討輪廻
仇討義理与犢鼻褌