“襤褸錦”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つづれにしき33.3%
つづれのにしき33.3%
つゞれにしき33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
背後うしろに立ったのが、朝参あさまいり婀娜あだたる美人で、罪もなく莞爾々々にこにこしながら、繻子しゅすの不断帯の間から、ふっくりと懐紙に包んだ紙入を抜いて取り、てのひらに拡げて緋地ひじ襤褸錦つづれにしきの紙入を開いた中から
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
仇討かたきうち襤褸錦つづれのにしき」の芝居でみる大晏寺堤だいあんじづつみの場という形で、彼は抜足をして蒲鉾小屋へ忍び寄った。
青蛙堂鬼談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
そして帶の間から襤褸錦つゞれにしきの紙入を取出し、『まあ、こまかいのが無かつたかしら。』
我が最近の興味 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)