“襤褸布団”の読み方と例文
読み方割合
ぼろぶとん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
薄暗い二間には、襤褸布団(ぼろぶとん)に裹(くるま)って十人近くも寝ているようだ。まだ睡(ね)つかぬ者は、頭を挙げて新入(しんいり)の私を訝(いぶか)しそうに眺めた。
世間師 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
いつもこんな日には、外稼ぎの連中は為事(しごと)にも出られず、三度の飯を二度にして、転々(ごろごろ)襤褸布団(ぼろぶとん)に裹(くるま)りながら冴えない顔をしているのだが、今日ばかりはそうでない。
世間師 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
翌朝私が目を覚した時には、周囲(まわり)の者はいずれももう出払っていたが、私のほかに今一人、向うの部屋で襤褸布団(ぼろぶとん)に裹(くる)まっている者があった。それは昨夜(ゆうべ)遅く帰った白い兵児帯(へこおび)の男だ。
世間師 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)