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言句
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もんく
ふりがな文庫
“
言句
(
もんく
)” の例文
「
言句
(
もんく
)
ばかり言ってるさ、構わないでおくが
可
(
い
)
い。なあに
汝
(
おまえ
)
が先へ来たって何も
仔細
(
しさい
)
はなかろうじゃないか。」
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
列車
(
れつしや
)
の
給仕
(
きふじ
)
の
少年
(
せうねん
)
は——
逢
(
あ
)
ひに
行
(
ゆ
)
く——
東區
(
ひがしく
)
某町
(
ぼうちやう
)
、
矢太
(
やた
)
さんの
右
(
みぎ
)
の
高等御下宿
(
かうとうおんげしゆく
)
へあてた
言句
(
もんく
)
を
見
(
み
)
ながら
大阪まで
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
言句
(
もんく
)
は言わないまでも、苦い顔をして、
髯
(
ひげ
)
の中から
一睨
(
ひとにら
)
み睨むに違いはないんですもの、
難有
(
ありがた
)
くないわ。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「もう可いからお泣きでない。
通貨
(
なま
)
が無いからそれを
曲入
(
まげ
)
て、
人身御供
(
ひとみごくう
)
を下げておいで、仁三が何か
言句
(
もんく
)
をいおう。謂ったら私の名をいいな。」薄着になりし
情
(
なさけ
)
の厚さ。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「黙って、見るこッた、折角お珍らしいのに
言句
(
もんく
)
をいってると古くしてしまう。」といいながら、急いで
手巾
(
ハンケチ
)
を
解
(
ほど
)
いて、縁の上に拡げたのは、一
掴
(
つかみ
)
、青い
苔
(
こけ
)
の生えた濡土である。
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
迷惑や気の毒を
勘酌
(
しんしゃく
)
して巾着切が出来るものか。真人間でない者に、お
前
(
めえ
)
、道理を説いたって、義理を言って聞かしたって、
巡査
(
おまわり
)
ほどにも恐くはねえから、
言句
(
もんく
)
なしに往生するさ。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
秋の
仁和賀
(
にわか
)
にも
引
(
ひけ
)
を取らず、座敷へ出ても押されぬ一本、
地
(
じ
)
は清元で、
振
(
ふり
)
は
花柳
(
はなやぎ
)
の免許を取り、
生疵
(
なまきず
)
で鍛え上げて、芸にかけたら何でもよし、客を殺す
言句
(
もんく
)
まで習い上げた蝶吉だ、さあ来い!
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
いやみな色気だ、
袖屏風
(
そでびょうぶ
)
で倒れやがる、片膝はみ出させた、
蹴出
(
けだ
)
しでね。「騒ぐな。」と
言句
(
もんく
)
は
凄
(
すご
)
いぜ、が、二人とも左右に
遁
(
に
)
げてね、さて、身体から
珊瑚
(
さんご
)
の
五分珠
(
ごぶだま
)
という
釵
(
かんざし
)
を借りたんだがね。
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
馬鹿も通越した、
自棄
(
やけ
)
な
言句
(
もんく
)
を切出して
白花の朝顔
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「私に
言句
(
もんく
)
のあろう筈はありません。」
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
言
常用漢字
小2
部首:⾔
7画
句
常用漢字
小5
部首:⼝
5画
“言”で始まる語句
言
言葉
言伝
言語
言下
言上
言訳
言草
言問
言出