“某甲”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なにがし80.0%
ぼうこう20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
話を仕て呉れた人の友達に某甲なにがしといふ男があつた。其男は極めて普通人型の出来の好い方で、晩学では有つたが大学も二年生まで漕ぎ付けた。
観画談 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
学師、孫景夏先生の言に、その邑のうちの某甲なにがしなるもの、流寇の乱に値ひて殺され、首は墜ちて胸前にかゝりぬ。
『聊斎志異』より (新字旧仮名) / 蒲原有明(著)
ただし、当局はその真相を疑い、目下犯人厳探中の由なれども、諸城しょじょう某甲ぼうこうが首の落ちたる事は、載せて聊斎志異りょうさいしいにもあれば、がい何小二の如きも、その事なしとは云うべからざるか。云々。
首が落ちた話 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)